やっぱり、「体液」のことは知っておきたい

脱水症を知るには、身体の大部分を占める水分=「体液」について確認しておく必要があります。体液には、わたしたちの生命を維持するための大切な役割があり、年齢とともにその身体に占める割合も変化しています。

  • ・体液=水+電解質(塩分など)で構成されている
  • ・高齢者では、身体に占める割合が低くなる
  • ・体液の働きは大きく3つ
    ①体温調節 
    ②必要な栄養素や酸素を運ぶ 
    ③不要な老廃物を運び出す

体液の量は、大人で体重の60%、その比率は加齢とともに変化する?

わたしたちの身体は、その多くを水分=体液が占めています。生まれたての赤ちゃんは、体重の約90%が体液で、その割合は加齢とともに減っていきます。乳幼児では70%程度、成人になると60%程度になり、65歳以上の高齢者では50%程度になると言われています。

また、赤ちゃんは組織が未完成で多くの体液があっても脱水になりやすく、また高齢者が脱水症になりやすいのは、この体液量の減少が大きく影響しています。別図に、乳幼児から小児の脱水症になりやすい理由、高齢者の脱水症になりやすい理由をまとめました。(参考:『「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本』谷口英喜著 発行:日本医療企画より作成)

どうして乳児と幼児は
脱水症になりやすいの?

  • 生まれたての赤ちゃんから乳児は90~80%程度が体液(とくに細胞外液の割合が多い)

    生まれたての赤ちゃんから乳児は90~80%程度が体液(とくに細胞外液の割合が多い)
  • 脱水症とわかりにくい (訴えられない)

    脱水症とわかりにくい (訴えられない)
  • 乳児期は水分出入りが大きい (およそ100~150mL/kg/日で成人の2~3倍)

    乳児期は水分出入りが大きい (およそ100~150mL/kg/日で成人の2~3倍)
  • 腎臓機能が未熟なため、体液節約(体液保持)能力が不十分

    腎臓機能が未熟なため、体液節約(体液保持)能力が不十分
  • 不感蒸泄が多い (皮膚や呼気から水分が失われる)

    不感蒸泄が多い (皮膚や呼気から水分が失われる)
  • 発熱・下痢・嘔吐などを招く感染症にかかりやすい

    発熱・下痢・嘔吐などを招く感染症にかかりやすい
  • 幼児は体重の70%〜80%が体液(とくに細胞外液の割合が多い)

    幼児は体重の70%〜80%が体液(とくに細胞外液の割合が多い)
  • 水分の出入りが激しい(成長期のため)

    水分の出入りが激しい(成長期のため)
  • 汗腺の発達が未熟(汗が出すぎたり、出なかったり)

    汗腺の発達が未熟(汗が出すぎたり、出なかったり)
  • のどの渇きに気づかない(遊びに夢中)

    のどの渇きに気づかない(遊びに夢中)
  • 水分摂取のペースは大人に左右される(自分で調整できない)

    水分摂取のペースは大人に左右される(自分で調整できない)
  • 腎臓機能が未熟なため体液節約(体液保持)能力が不十分

    腎臓機能が未熟なため体液節約(体液保持)能力が不十分
  • 不感蒸泄が多い(皮膚や呼気から水分が失われる)

    不感蒸泄が多い(皮膚や呼気から水分が失われる)
  • 発熱・下痢・嘔吐などを招く感染症にかかりやすい

    発熱・下痢・嘔吐などを招く感染症にかかりやすい