成人が1日に必要な水分量は約2,000mL程度。それを食事や飲み物からの水分、エネルギー代謝から生まれる代謝水で収支バランスを取っています。なかでも食事中に食べ物から自然に摂る水分はとても大切。専門家は、その質と量から「身体の水分補給の基本は食事」と言っています。そのワケを探ってみました。
身体は毎日2Lの水分を出し入れ。食事からはその半分を摂っています。
わたしたちは、大人なら健康状態でも1日におよそ1,500mL~2,500mLの水分を排泄しています(目安として体重50㎏人の場合)。その内訳は便や尿として出される水分が1,200mL程度、汗が50mL程度、不感蒸泄(皮膚や呼気から失われる水分)が750mL程度といわれています。
一方、わたしたちは1日につき食べ物や飲み物から大体約2,000mLの水分を補給しています。意外と食べ物からの水分摂取は多くて、なんと半分の800mL(多い人は1,500mL)ほどが食事から摂られています。飲み物から1,000mL程度で、あとは身体のエネルギー代謝の過程で生まれる代謝水が200mLほどあります。
体液が常に一定の状態になるように、この水分の出し入れバランスが保たれているのが正常な人の身体です。食事や飲み物から摂取する水分が多少減っても、腎臓で尿量を調節し(減らし)バランスを保つことができます。
しかし、朝食をとらず早朝から運動や労働をしたり、気温が高い日中に労働をして汗をかいた場合、あるいは発熱からの大汗、下痢や嘔吐など体調を崩した場合では、失う水・電解質量のほうが多くなります。腎臓の働きだけでは調整することができず、体液量を一定に保つことができなくなります。体に入る水・電解質量と出ていく体液(水・電解質)のバランスがマイナスになったときに脱水が起こります。これが脱水状態です。
脱水症を知ろう