経口補水療法を正しく理解しましょう

脱水症や熱中症Ⅰ度になってしまった場合、その対処として、水+電解質補給の第一選択肢は経口補水液です。ただ、経口補水液には、その効果を最大にしていくための上手な活用の心得があります。

経口補水液の正しい飲み方を知ろう

今では、ドラッグストアやコンビニエンスストアでも見かける経口補水液(ORS : Oral Rehydration Solution)。医師の指導のもとで飲むことが”適当”とされている飲料ですがそれには理由があります。確かな効果を期待できるものだからこそ、経口補水液には、その効果を最大限に発揮できるように、正しい飲み方があるのです。

経口補水液を使用した脱水症の食事療法のことを経口補水療法(ORT : Oral Rehydration Therapy)といいます。経口補水療法の進め方には、いくつかのポイントがありますが、基本的には、経口補水液は、失われている水と電解質を速やかに補給し、脱水症の症状の悪化を止め、脱水症から回復させるのが目的の飲料。経口補水液の摂取は、脱水症が改善し通常の食事を摂れるまでの期間とし、なるべく早く食事や通常の飲料に戻すことも推奨されています(経口補水液は医師・看護師・薬剤師・管理栄養士の指導に従ってお飲みください)。

経口補水療法をおこなう際の心得

  • 1

    速やかに開始する。おう吐などがある場合は、ゆっくり、ちびちび。(例えば、500mLを1時間程度で)。熱中症Ⅰ度の対処では、飲めるだけ飲んでもいい*

    手を握ってみる
  • 2

    濃度を変えない、凍らせない、他のものと混ぜない。 氷や砂糖もダメ。

    未開封のペットボトルを開ける
  • 3

    リキッド(液体) タイプが飲みにくい人は、 ゼリータイプを。

    ツルゴール
  • 4

    脱水症が改善し、症状がおさまったら、経口補水療法を中止して通常の食事や飲料に戻す。

    爪を押して、離す
  • 5

    症状が改善しなければ、輸液(点滴)療法への切り替えを躊躇しない。

    額と脇の下を確認

*症状によって異なる場合もあるので、担当医療関係者の指導に従う。
※「経口補水療法ハンドブック」 付録 日本医療企画を改訂