経口補水液の摂取量や摂取の仕方

経口補水液を摂る量は、失っている体液と同じ量が理想です。喪失量は、大汗や下痢・嘔吐をした後に体重を測って割り出すのですが、ほとんどの人の場合は難しいと思われます。そのために成人で1日に摂取する量は500mL~1Lを目安とし、脱水状態に合わせて適宜増減することとされています。

また、一般にちびちび飲むように指導されていますが、それは胃腸炎などによる嘔吐がある場合に推奨される飲み方です。熱中症Ⅰ度の症状が現れている場合や下痢などからの脱水症の場合は、摂取開始時に500mLを無理のない範囲でできるだけ早く。その後は、500mLを30分くらいかけてちびちび摂ると覚えておきましょう。

また経口補水液には、ナトリウムとカリウムが比較的多く含まれていますので、食事指導を受けていらっしゃる方は、かかりつけの医師に事前に相談しておくとよいでしょう。

経口補水液に含まれている食塩相当量の目安

ウインナーソーセージ

ウインナーソーセージ(1本)

0.5g

食パン・6枚切

食パン・6枚切(1枚)

0.7g

おにぎり・明太子

おにぎり・明太子(1個110g)

1.2g

塩鮭・甘塩

塩鮭・甘塩(甘口)(1切れ)

1.4g

経口補水液

経口補水液(500mL)

1.5g

みそ汁

みそ汁(1杯)

1.5g

きゅうりのぬかみそ漬け

きゅうりのぬかみそ漬け(5切れ)

1.6g

牛丼

牛丼(ごはん:250g 具:約300g)

2.8g

きつねうどん

きつねうどん(1杯、汁を含む)

5.5g

醤油ラーメン

醤油ラーメン(1杯、汁を含む)

7.3g

牧野直子:FOOD&COOKING DATA 塩分早わかり第5版,女子栄養大学出版部 2022より作成

経口補水液は、 重湯に塩をまぶしたときの成分に似ていると言われます。 下痢や発熱で体調が悪い時は、 重湯に塩をまぶして食べると胃に優しいだけでなく、 とても美味しく感じるものです。 重湯の成分となっているデンプン(体内でブドウ糖)と水分と塩分 (ナトリウムイオン)の成分バランスが、 身体が欲しているために心地よい味わいになっているのです。

経口補水液は脱水症や熱中症 I度の症状がある場合の水・電解質補給のため、 あるいは通常の食事などができない場合の水・電解質補給のために摂取するものです。 脱水の原因となる状態がなくなり、 通常の食事をすることができるようになったら必要ありません。

下痢による脱水症に対する経口補水液の摂取量

5歳以下の乳幼児は、以下のように評価に応じて摂取量を決める※。

軽度の脱水症 中等度の脱水症
はじめの1時間 20mL/kg (体重) / 時 20mL/kg (体重) / 時
次の6~8時間 10mL/kg (体重)/時 15~20mL/kg (体重) / 時
4時間ごとに脱水症の重症度評価 重症度に応じて

・学童~成人は、下痢の量に応じて摂取量を決める。(1日あたり600~1,000mLを目安に摂取)
※ユニセフと WHO の合同による “Repydration Project” にある Oral Repydration Therapy (http://repydrate.org/ors/ort/htm) より抜粋